2012年04月19日

森伊蔵

毎度、中国ネタで恐縮ですが、今日も中国商標権についてのニュースが目にとびこんできたので、こちらから。

産経新聞ニュースへのリンク

記事によると、異議申し立ての却下がされたのは1月で、2月には再審査を請求したとのことですから、これからまたしばらくは、「中国の知財は・・」という報道が多くされるのでしょう。

今回のケースは、日本の著名商標と同じ商品についての中国での登録の問題なので、比較的わかりやすい話で、多分、「中国の知財は・・」と多くの人が共感するのだと思います。著名商標の保護というのは、日本でも難しい話であり、一般の人の感覚と、商標法の解釈や司法の判断の違いに悩まされるケースは多々あります。

自分の商標が「著名だから」という理由で登録しない人は(あるいは、その逆で、自分の商標は「目立たないから」という理由で登録しない人も)、意外と多いように思われます。いずれにしても、一般的には、登録主義の国が多いのですから、戦略的に、どのように商標を登録していくかということを考える必要があるといえます。

「使用する意思」のある商標について保護をするというのが商標法の考え方なので、法律の側面だけをとらえると、使用する範囲だけ権利を取得すればよいと考えがちですが、商標は、本来、営業標識なのですから、未使用商標について、どのように保護をしていくのか、という視点をもって、このようなニュースを見ないと、「中国の知財は・・」という風潮に惑わされて、足元を見失ってしまうのではないかとも思います。
posted by アイピーロー at 09:35| 日記